就労ビザ申請を専門にしている私の事務所には、建設業、製造業、電気工事業などの業界で外国人を雇いたいという相談が数多く寄せられます。
そのうちのほとんどは、建設現場や工場で力作業や簡単な手仕事を行うようなものです。残念ながら、こういった種類の仕事は「単純労働」に分類されてしまうため、就労ビザを取得することができません。
ただ、それではこういった業界で外国人を雇うことはできないのかというと、そういうわけではありません。職種によっては外国人を雇うことが認められています。
設計業なら就労ビザが取得できる
就労ビザが取得できる代表的な仕事が、設計です。「設計」とひとくちに言っても、その内容はさまざまです。建設業における建築図面の作成、製造業における機械設計、電気工事業におけるCADを用いた配線図の作成など、幅広い分野で設計の仕事があります。
そういった仕事に従事する外国人を雇う場合には、就労ビザを取ることが認められます。要件として、その外国人に大卒または専門学校卒の学歴があることが必要です。専門学校卒の場合には、学校でその業務を専門的に学んでいなければいけません。
建築デザインでも就労ビザ取得可能
また、同様に、建築デザインの仕事も就労ビザが認められています。デザイナーというのも設計の仕事と同様に、幅広い分野で就労が認められている職種です。ただし、学歴に制限があるのも同じです。
設計の仕事でも建築デザインの仕事でも、就労ビザを取得した外国人は、指定された専門的な業務以外を行うことはできません。設計の仕事と並行して、現場作業などを行うことはできないということです。この点は注意が必要です。
参考記事:建設業で就労ビザを取るには?