企業が外国人を雇用することには、さまざまなメリットがあります。実際に外国人を採用している企業側からよく挙げられるのは、以下のような点です。

真面目に仕事に取り組む

働くために日本に来ている外国人の多くはとても真面目です。彼らは仕事を覚えるのが早く、専門的な技術を磨いたり、知識を身につけたりすることにも積極的です。

社員全体のレベルが上がる

外国人社員の真面目な働きぶりは、同じ職場の日本人社員にもいい影響を与えます。外国人がいることでグローバルな市場に目が向くようになったり、外国語や海外ビジネスの知識を学んだりする人もいます。

また、日本で働いたり生活したりすることに不慣れな外国人社員を気遣うことで、日本人社員の間で団結力が高まり、職場の雰囲気が良くなるということもあります。

海外ビジネスに強くなる

外国人の中には語学力が高い人が多いです。英語や母国語が話せるのはもちろん、それ以外にもいくつもの言語を使いこなせるマルチリンガルの人も珍しくありません。

そんな彼らの語学力や異文化理解力は、海外進出や訪日外国人向けビジネスに生かされます。海外戦略を考える上では、彼らの知識やネットワークがそのまま活用できます。

新たなアイデアが生まれる

外国人ならではの視点から、日本人には考えつかないような新しい商品やサービスのアイデアを生み出すことができます。日本で常識となっていることに縛られずに、自由に発想を広げることができるのは、外国人社員の強みです。

業務改善につながる

日本人社員の方が外国人社員に仕事を教えるとき、最初は「指示が思い通りに伝わらない」と感じる方が多いようです。日本人同士であれば何となく雰囲気でわかるようなことでも、文化が違う外国人相手の場合には、一つ一つ丁寧に言葉にしないと上手く伝わりません。

そうやって外国人に合わせて仕事のやり方を言語化していくと、効率が悪い部分に気付けたり、伝わりやすい表現方法が磨かれたりします。それが結果的に業務体制の改善につながることもあります。

外国人社員を積極的に活用しよう

一昔前までは、外国人を雇うのは「安価な労働力確保のため」と思われていました。しかし、現在では、中小企業などでも優秀な外国人を積極的に雇用していこうという動きが活発になっています。

外国人を雇うことにはメリットがたくさんあります。彼らの知識や経験を前向きに活用していくようにしましょう。