短期滞在ビザとは、観光や短期商用のために日本を訪れる外国人に認められる在留資格です。一度に認められる滞在期間は90日、30日、15日のいずれかです。
短期滞在ビザはほかのビザに比べると簡単に認められます。そのため、短期滞在ビザで繰り返し日本を訪れれば、長く滞在できるのではないかと思う人もいるかもしれません。
短期滞在ビザの「180日ルール」とは
しかし、それはできないことになっています。そこには「180日ルール」というものが存在するからです。これは、外国人が短期滞在ビザで1年に180日を超えて在留することはできない、という決まりです。
「180日ルール」は具体的な法律で定められていることではありませんが、実務上は暗黙のルールとして運用されています。
出国予定日から起算する
ちなみに、180日ルールにおける「1年」の定義は「ある年の1月1日から12月31日まで」ということではありません。「出国予定日からさかのぼって1年」という意味です。
例えば、これから「2025年4月1日~6月30日」の3カ月間、日本に滞在することを考えている人がいたとします。
この場合、出国予定日は「2025年6月30日」であるため、ここが基準になります。ここから1年間をさかのぼって、「2024年7月1日~2025年6月30日」の間に180日を超えて滞在しているかどうかが基準になります。
1年のうち半年以上は滞在できない
この説明がよくわからなければ、「短期滞在ビザで繰り返し来日することで、日本に長く滞在することはできない。1年のうち180日を超えて滞在することはできない」ということを覚えておいてください。