外国人留学生が日本で働くことを希望する場合には、企業から内定を受けて、就労ビザの申請をしなければいけません。

内定を取ったり就労ビザの許可を得たりするためには、資格を持っていると有利になることがあります。必要な資格は仕事によって違いますが、ほとんどの企業に共通するのは、日本語能力を証明する資格を持っていると有利だということです。

外国人が日本の会社で働く場合、たとえ外国語の語学力を求められる仕事だとしても、ある程度の日本語能力が求められます。日本語に関する資格があれば、それが公に認められていることになるので、就職の際にも就労ビザ取得の際にも有利になります。

日本語の資格で代表的なものは「日本語能力試験（JLPT）」と「BJTビジネス日本語能力テスト」の2つです。

「日本語能力試験（JLPT）」とは?

日本語能力試験（JLPT）は、原則として毎年2回、7月と12月に実施されます。「N1」から「N5」まで5つのレベルに分かれていて、自分の能力に合わせて受験をすることができます。最も難しいのが「N1」、最も易しいのが「N5」です。

外国人が「N1」や「N2」を持っていると、高度人材としてのポイントが加算され、就労ビザを取得する際に優遇措置が与えられることがあります。

日本語の資格では最もメジャーなものであるため、日本での就職を希望する外国人留学生の方は、必ず受けておくようにしましょう。

「BJTビジネス日本語能力テスト」はいつでも受けられる

BJTビジネス日本語能力テストは、ビジネスで使うための日本語能力を判定する試験です。試験がレベルごとに分かれておらず、結果が点数で出るため、一度の受験で正確な能力測定をすることができます。

BJTの点数はJLPTの級に対応しているため、JLPTを受験していなくても同等の能力が認められます。

例えば、BJTで400点以上の点数があれば、JLPTの「N2」以上の能力があると認められるため、高度人材としてのポイントが加算され、就労ビザを取得する際に優遇措置が与えられることがあります。

テストセンターで受験する方式であるため、ほぼ毎日受験することが可能であり、結果もその日のうちに出ます。

JLPTは年に2回しかないため、就職シーズンになってから受験できなくて困る人もいるのですが、その場合にはBJTを受験すればいいのです。