日本に滞在する外国人や、外国人を雇う企業の担当者は、ビザ申請の手続きを行う必要があります。ビザ申請の方法は「外国人や企業が担当者が自分でやる」「行政書士などの専門家に依頼してやってもらう」の2つがあります。
「行政書士に依頼すると費用がかかるから、節約のために自分でやってみよう」とほとんどの人は考えるようですが、そこにはリスクがあるということに注意してください。
不許可になってしまうリスクがある
まず、入管でのビザ申請をほかの役所の手続きと同じように考えてはいけません。ビザ申請に必要な書類は、入管に問い合わせたり、入管のホームページを見てもわからないことが多いです。
なぜなら、入管は、最低限必要とされる書類の説明しかしてくれないからです。ほとんどの場合、最低限必要な書類以外にも、さまざまな追加書類を用意しなければいけません。どんな書類が必要なのかということは、個別の状況によって大きく変わるため、ご本人や企業担当者の方が自分で判断するのは困難です。
書類が足りなければ、追加書類を求められたりして、許可が出るまでの時間が長引くこともあります。また、最悪の場合、不許可になってしまうこともあります。
入管は常に混雑している
申請手続き自体にも時間がかかります。東京の場合、品川にある東京出入国在留管理局で申請をすることになるのですが、ここはいつも大勢の外国人で混雑していて、申請にも時間がかかります。
必要な書類が足りなかったり、記入漏れがあったりすると、再度申請をやり直さなくてはいけないこともあります。
さらに、2020年10月現在、新型コロナ対策のため、東京入管では入場制限が行われています。外国人や企業担当者の方は、入管の前に長い列を作って順番待ちをしなくてはいけません。平日の日中にこのような申請手続きをする時間を確保するのも大変です。
行政書士に丸投げするメリット
行政書士に依頼すると、これまで述べたようなリスクがなくなります。実務や法律に精通した専門家が、しっかり聞き取りをした上で、事前に必要書類を明らかにして、その収集や作成を代行してくれます。
さらに、面倒な入管への申請手続きや、許可が出た後の新しい在留カードの受け取りまで、一括して代行してくれるのです。これによって申請にかかる時間や手間を大幅に省くことができます。
確かに費用はかかりますが、早く確実に楽に許可を取りたいと思っているのであれば、ビザ申請手続きは行政書士などの専門家に依頼することをおすすめします。
特に、お仕事などでお忙しい方や、これまでに自分でビザ申請をした経験のない方は、初めから行政書士に丸投げしてしまうのが賢明です。