フレンチのレストランやワインバーなどで働くために、外国人のソムリエが就労ビザを取ることはできるのでしょうか? そのための要件について説明します。
ソムリエの仕事を行うためには技能ビザ(在留資格「技能」)が必要です。技能ビザとは、特殊な分野の熟練した技能を要する業務を行うためのビザです。
5年以上の実務経験が必要
ソムリエとして技能ビザを取得するためには、ワインの品質の鑑定・評価・保持、ワインの提供にかかわる技能について5年以上の実務経験が必要です。ワイン学校などでワインについて学んだ期間も含まれます。
それに加えて、国際ソムリエコンクールで優秀な成績を収めているか、国の代表として出場したことがあるか、法務大臣告示のワイン鑑定にかかわる資格を持っていることが求められます。
ビザ申請の際には、これらの要件を満たしていることを提出書類で証明することになります。
ソムリエ以外の業務はできない
ちなみに、ソムリエとして技能ビザを取得して飲食店などで働く場合、ソムリエ以外の仕事を行うことはできません。接客・調理・清掃などの業務を行うのは認められていないので注意が必要です。