入管(出入国在留管理庁)に必要書類一式を提出してビザの申請をすると、あとは結果を待つだけになります。ところが、たまに結果が来るよりも前に「追加書類」を求める手紙が届くことがあります。こういうときには慎重に対応しなくてはいけません。
いちばん良くないのはこの要求を無視することです。入管が追加書類の提出を求めているのは「このままでは書類が足りないので許可が出せません」と言っているのと同じことです。それを無視して何も提出しないままでいると、ほとんどの場合は不許可になってしまいます。絶対に無視してはいけません。
提出期限に注意
入管が追加書類を求める場合には、提出期限が定められています。必ずその日までに書類を出すようにしましょう。仮に、その日までに書類が用意できないとしても、無断で期限を過ぎてしまうのは禁物です。期限までに電話をしたり、入管に足を運んだりして事情を説明した上で、追加書類は確実に出すようにしましょう。
実のところ、追加書類を求められているというのは、逆に考えればチャンスでもあります。なぜなら、問答無用で不許可になってしまうような案件のときは、そもそも追加書類を求められることもないからです。新たに書類を提出してほしいと言われるのは、書類さえあれば許可が出る可能性があるということです。そういうふうに前向きに考えて、確実に許可が出るような申請をしましょう。
書類を出すだけでは不十分な場合も
ただ、正直なところ、言われた資料をそのまま出すだけでは不十分ということもあります。追加書類を求められた場合には、なぜその書類が必要なのか、その書類で入管の審査官は何を知りたいのか、ということを深く考える必要があります。
それを正確に理解するためには、入管業務に関する実務経験や、入管法などの法律に精通している必要があります。一般の方にはなかなか難しいかもしれません。だからこそ、対応を間違えて失敗してしまう人が多いのです。
困ったときには専門家に頼ろう
追加書類の提出を求められたときには、行政書士などの専門家に相談することをおすすめします。行政書士であれば、単に書類作成を代行してくれるだけでなく、クライアントの方のビザ申請の状況を把握して、正しい対応ができます。その結果、自分で申請するよりも格段に高い確率で許可を得ることができます。ビザ申請について悩みがある場合には専門家の力を借りるようにしましょう。当事務所では、電話・メールでの簡単なご相談は無料で受け付けています。