外国人を雇用するとき、正社員として雇う場合もあれば、契約社員や派遣社員として雇う場合もあります。契約社員や派遣社員でも就労ビザを取れるのか、というお問い合わせを頂くことがあります。
結論から言うと、契約社員や派遣社員でも就労ビザの取得は可能です。雇用形態によって就労ビザを取れるかどうかが決まるわけではありません。
雇用の安定性や継続性が求められる
ただし、就労ビザの取得にはさまざまな要件があり、その中には「雇用の安定性や継続性」というのがあります。外国人を雇ってもすぐにクビにしてしまったり、経営不振で会社が倒産してしまったりするようでは困ります。会社としては、経営が安定していて仕事量が十分にあり、それが将来も続く見込みだということを書類で説明しなくてはいけません。
契約社員や派遣社員の場合には、正社員よりも不安定な立場だと見なされるため、それでも継続して仕事を続けられるということを説明する必要があるのです。
契約社員や派遣社員で就労ビザを取るのは不可能ではない。でも、正社員と比べると少しハードルは高くなる、というふうに覚えておいてください。
派遣先では不法就労に注意
派遣社員の場合に注意すべきなのは、派遣先では就労ビザで認められた仕事以外をしてはいけない、ということです。派遣先の会社にそのような認識がなく、資格外の仕事をさせてしまうと、それは不法就労にあたります。それが原因でビザの更新ができなくなることもあるため、あくまでも就労ビザで認められた業務の範囲内で働くように注意してください。
参考記事:パートやアルバイトでも就労ビザは取れる?